殆ど戦闘したことない格闘家クンが、薪割りしながらレベル56になりました。
戦闘中じゃなくて放置の時覚醒レベルになっちゃうなんて不憫だなぁ～。
とはいえウチの子達ってみんな全然戦闘しないので、大抵は生活系のことしてる時にレベル上がるんです。
ウチで一番レベル高いレンジャーちゃんは、ほぼカルフェデイリーだけでレベル60になりました。不憫だなぁ～。
っていうかー！
格闘家クンのカルキハットから眉毛ハミ出てる件。連絡帳送ってからもう2ヶ月ほど経ちましたが、こぉ～れ全然直してくれる気配無くってヤキモキしてます。
忙しいのかな……。
なんか最近は統合取引所のことなんて忘れて、影の戦場の調整だけに追われまくってそうな雰囲気を感じます。
色々と落ち着くまで、この眉毛は出っ放しなのでしょう。不憫だなぁ～。
そいでは格闘家クンの覚醒クエストやっていきます。
スラッシュ君を呼んで推薦依頼タブから『[KT覚醒] 残された記憶』を選択。
大抵どのクラスも失われた記憶を取り戻していくってのが覚醒クエの内容ですが、格闘家クンはどんな素性が明らかになるのか楽しみです。
強力な敵？ いいえ、全然立ちはだかれていません。薪を割っているだけなので、もどかしさなんてミリも感じないのです。
でもカルフェに縁ある方が居るってのは、まぁ気になりますね。
仕方ない。行ってみましょう。
ステップわぁ～ん！
タキシードで出掛けたら汚れちゃうから鎧に着替える。
ステップつぅ～うぅ！ 馬車で移動する。
常に貿易しながら旅をせねば、貿易Lｖはいつまで経っても上がらないのである。
か、格闘家クンの馬車……リクーム特戦隊っていうんだ。不憫だなぁ～。
カルフェオンに到着しました。
そういや『冒険者の古書』を持ちキャラ全員分にくれる様になりましたよね。
カルフェデイリーとオルビアデイリーの担当キャラ間で、いちいち受け渡さなくてよくなったの嬉しい。
どうしたんだろ。魚売却といい、最近は随分と太っ腹なサービスが続きますねぇ。
統合取引所でヘタこいたから、その反省でお詫びプレゼントなのでしょうか？
ええい、小賢しい。
こんなことくらいじゃ登録通知削除の恨みは消えないんだからな！
早く欲しい物リストとして戻せい！
ふー、ふー。
血圧が下がったらミラノ・ベルッチさんの許へ向かいましょう。
ところで、カルフェオンには苗字が『ベルッチ』の人多いですよね。
蝋燭商人のアナベラ・ベルッチさん。
大学教員のビデオンス・ベルッチさん。
本クエスト目的の人物。フルーツ商人のミラノ・ベルッチさん。
そしてもう一人。取引所を束ねるエル・ベルッチさん。
一体このベルッチを冠する人達は何者なのでしょう。カルフェに於ける佐藤・斎藤みたいなよくある名前なのかな？
答えはこのエル・ベルッチさんの知識に。
『絢爛(けんらん)の代名詞であるベルッチ家』
なんと名門一族の名前だったのですね。けど、貴族から転落した人ばかりな気が？
家にある蝋燭売って糊口を凌いでる人。
貴族の余裕を感じさせてくれない気難しい教師。
ただのフルーツを高級輸入品だと偽って売りさばく悪徳商人。
そして蝋燭売ってる姉妹を助けない取引所の所長。
ベルッチ家は傾いてるのかも知れませんね。絢爛の代名詞というのもきっと過去のことなのでしょう。ラビエンシャ夫人みたいに椅子座ってふんぞり返ってるだけの『ベルッチ』は見かけませんから。
貴族社会からハミ出ちゃった女性って、何やらそこはかとなくエロみを感じると、私は子どもの頃から考えておりました。
……この先どんな運命が彼女達に待ってるんだろうと思うと不憫で妄想ふくれあが。
ああ、ご免なさい。では悪徳商人のミラノ・ベルッチさんに話し掛けます。
スラッシュ君が言っていたとおり、本当に旧知の仲であるみたい。
しかも格闘家クンを『若様』と呼びました。もしかして格闘家クンも昔は貴族だったのでしょうか。
手に入れた知識を見てみます。
うう、読んでも何のことやら解らない。日本語がアレな方にテキスト書かせ続けるのはドウシテナノ。
んーと、格闘家クンには師匠が居たんですね。長い修行を経てカルフェに帰還し、その後は独りで鍛錬し始めたという内容……かなぁ～？
長くなったので分けます。
次回 [KT 格闘家クンの覚醒クエスト 中編]
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